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実習 関東ローム中の鉱物の観察

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【使うもの】
関東ローム(赤土)、蒸発皿、バケツ、水差し(洗浄ビン)、双眼実体顕微鏡(なしい顕微鏡、偏光顕微鏡)
(希塩酸、ホットプレート)
【手順】
1)蒸発皿に関東ロームを小さじ1杯くらいとり、水を入れて、指でこねて泥を溶かす。
2)泥水を捨て、また水を入れてこねては捨てる。赤い泥を完全に流し去るまで、何回も行う。
3)希塩酸を入れ、ホットプレートで数分間熱する(行わなくても可)。
4)乾燥させたサンプルを、顕微鏡で観察する。
 

【結果と解説】
関東ローム層は富士山などの火山からもたらされた火山灰です。したがってその中に見られる鉱物は、数万年前、富士山の地下のマグマだまりで結晶した鉱物たちです。火成岩をつくる代表的な鉱物(造岩鉱物)は一通り観察できます。特に分かりやすいのは
石英・・・ガラスの破片状、キラキラ輝く
輝石・・・透明感のある、緑や褐色の長柱状自形結晶
角セン石・・・黒い長柱状自形結晶
長石・・・白い鉱物
磁鉄鉱・・・磁石で簡単により分けるられる。八面体の自形結晶、黒、金属光沢。

双眼実体顕微鏡による(幅2mm)
輝石(自形)、石英、長石が見える
同じく、微細な結晶を水に浮かせて撮影(幅2mm)。
磁鉄鉱(中央黒粒状)、輝石(緑透明)などが見える

【授業風景】

こんな泥水の中に本当に何か入っているのか・・・と生徒はいぶかしがりますが。


みんな真剣にスケッチ


教員用レシピ
【準備する物】
関東ローム(赤土)・・・野外観察時に採取した試料
蒸発皿、バケツ、水差し(洗浄ビン)
双眼実体顕微鏡・・・なければ普通の顕微鏡、偏光顕微鏡など
希塩酸、ホットプレート・・・なくても良い

■水洗い1時間、観察1時間
■教科書などに必ず出ている定番ものですが、やはりなかなか良い実習だと思います。少々時間がかかりますが、泥遊びよろしく、のんびりやるのもまた良し。どこの学校でも、双眼実体顕微鏡の台数が少ないのがつらいところですが、普通の顕微鏡でも何とかなります。
■鉱物をきちんと鑑定するのはかなり難しく、作者も全く自信がありません。カンラン石、長石と石英、普通輝石としそ輝石などは区別が付きづらいです。私はあまりこだわらず、単に造岩鉱物の紹介、鉱物の美しさの紹介と言う意味でやっています・・・
■塩酸で加熱すると表面の茶色の汚れ(酸化皮膜?)がとれて、見やすく美しくなります。やらなくても可です。私は塩酸処理で何が起きているのか、実は良く知りません。
■生徒実験ではホットプレートで良く乾燥させてから観察させています(扱いやすさのため)。観察は濡れたままでもOK。写真のように、水面に微細な結晶を浮かせてみるのも面白い。
■磁石による磁鉄鉱の選り分けは分かりやすくおすすめです。


作成2002年 更新2003年4月