実習 結晶成長の観察
【使うもの】
サリチル酸フェニル、スライドガラス、カバーガラス、ホットプレート、偏光顕微鏡、照明

【手順】
1)スライドガラスにサリチル酸フェニルを微量(耳かき1杯)のせ、ホットプレート(100℃以下)で温める。
2)サリチル酸フェニルが融けたらホットプレートから下ろし、カバーガラスをかける。
3)冷めるにつれて周辺部から固化(結晶化)が始まったら、即その様子を偏光顕微鏡で観察する。
4)ホットプレートや手のひらで温めながら、ゆっくりと結晶成長させた時(A)と、風や氷で急冷しながら結晶成長させた時(B)とで、違いを比べる。
【結果と解説】
試料の偏光顕微鏡写真(上偏光板あり)、横幅3mm
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| (A)徐冷した試料 大きな(太い)結晶がゆっくりと成長 深成岩に相当 |
(B)急冷した試料 針状結晶が放射状に成長(右下側) 〜細粒葉片状結晶(左上側) 火山岩に相当 |
(B)急冷した試料 細粒葉片状結晶 火山岩に相当 |
教員用レシピ
【使うもの】
サリチル酸フェニル、スライドガラス、カバーガラス、薬さじ、ツマヨウジ
ホットプレート・・・教室に何台かあると良い
偏光顕微鏡&照明装置
【時間】
説明、スケッチなど含めて50分
■顕微鏡TV映写装置やVTR、動画デジカメなど動きのある映像で演示するのも良いと思います。
■サリチル酸フェニルは、カバーガラスをかけて指で押してのばすと、ちょうどド派手な干渉色が表れる厚さになるので、偏光顕微鏡で結晶成長の「現場」が観察できます。私自身、初めて見たときには感動しました。
■過冷却の液体から結晶成長を始めさせるには少々コツがいります。ツマヨウジなどでカバーガラスの周辺部をこすって刺激を与えると、そこが種結晶となり成長が始まります。素早く検鏡しなければならないので、生徒は偏光顕微鏡の操作がある程度できる必要があります。
■冷却速度と結晶粒度にはおおよその対応関係が見られるで、深成岩と火山岩のモデルとして分かりやすいと思います。詳細に見るとそう単純なものではなく、また本物の火成岩組織を思わせるものもあり、大変興味深い。大学の地学学生や教員も一度見る価値あり。