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ホーム目次第V章 熱い岩石の星・地球
火山マグマ鉱物と岩石地震地球内部を探るプレートテクトニクス

サブテーマ 火山噴出物

 火山噴出物の簡単な分類を表に示しました。体系的な分類は大変複雑で、専門家以外特に必要ありません。外形や成因などで特徴的、典型的なもの(太字)は知っておいても良いでしょう。

表1 主な火山噴出物
火山噴出物 固結して岩石になったもの
火山砕屑物
(火砕物質)
(テフラ)
*1
形などの特徴による分類 粒径による分類 火山砕屑岩
(火砕岩)
粒径による分類 成因による分類
紡錘状火山弾、パン皮状火山弾
ペレーの毛
スコリア・軽石(多孔質)
64mm以上 火山岩塊 火山角礫岩 凝灰角レキ岩岩 ハイアロクラスタイト
(水中)
2〜64mm 火山レキ 火山レキ岩
2mm以下 火山灰 凝灰岩
溶岩 パホイホイ溶岩、アア溶岩、塊状溶岩、枕状溶岩(水中)

縄状溶岩/富士山・西湖付近
 粘性の小さい玄武岩溶岩(パホイホイ溶岩)の表面によく見られる縄状模様。溶岩が流動してできた。
(1988年)
溶岩流/伊豆大島三原山1986年噴火
 粘性の小さい玄武岩溶岩が火口からあふれ出して流れ出たところ。表面はガサガサで、アア溶岩と呼ばれる。
(1987年2月)
溶岩(玄武岩)/伊豆大島三原山1986年噴火
 上の写真付近から採集したもの。ドロドロと流動した様子が表面の模様からうかがえる。中には火山ガスの発泡による穴が無数にある。左のサンプルには粘性の特に小さい溶岩によく現れる銀色光沢が見られる。
火山弾(噴石)/伊豆大島三原山1986年噴火
 火口から噴出した溶岩のしぶきが固まったもの。表面の割れ目(パン皮状)が特徴的。物質としては写真上の溶岩と同じ。
スコリア/伊豆大島三原山1986年噴火
 写真上の火山弾と同じ物質だが、発泡による穴がたくさんある(多孔質)ものをスコリア(玄武岩質で黒い)や軽石(流紋岩質で白い)と呼ぶ。右のサンプルは、マグマが引きちぎられた様がうかがえる。
塊状溶岩/浅間山・鬼押し出し
 天明の噴火(1783年)により噴出した粘性のやや大きい安山岩溶岩。鬼押し出しは観光地になっていて、溶岩流が押し寄せた様子を見るのに良い。背景は浅間山。
(1994年)
火砕物質の堆積/阿蘇山・中岳火口
 火山噴出物が繰り返し堆積して成層しているのが分かる。左手前に見える明るい層は厚い溶岩流に見えるが、高温の火山弾が再接着してできたアグルチネート。
(2002年10月)
関東ローム層/千葉県千葉市長作
 主に富士山から飛来した火山灰が陸上に堆積したもの。色の濃い層は玄武岩質、白っぽい層は流紋岩質。最近やや見られなくなったが、土地造成などで台地の縁が露出したところで観察できる。
(2002年1月)

【*1】火砕(pyroclastic)・・・よく火砕○○と呼ばれるものが登場します。火砕物質、火砕岩、火砕流、火砕丘・・・など。「火砕」とは聞き慣れない言葉ですが、「マグマがちぎれちぎれの破片になったもの」を指します。と言うことは、溶岩以外の火山噴出物は全て火砕○○です。


 

作成2002年10月