ホーム/目次/第2章 水と大気の星・地球
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海の地形
地球の表面の約70%は海です。陸よりも海の方がずっと広いのです。海と陸はどう違うのでしょうか。「くぼんだところに水がたまったのが海だ」と思う人がいるかも知れませんが、海と陸にはもっと根本的な違いがあります(図1)。地球の表面は「大陸」と「大洋底」という二段構えの形をしています。これは地球表面をなす岩石(地殻)の違いに対応しています。*1
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図1 地球表面の高度分布 地球表面の凸凹は、高さ0〜数百mの大陸と、深さ4000〜5000mの大洋底の2種類に集中することが分かる。これは偶然ではなく、地球表面が大陸地殻と海洋地殻の2種類からできていることの表れである。 |
| 高さ深さ | 地殻 | 地殻の岩石 | |
| 大陸 | 高さ0m〜数百m | 大陸地殻 | 白っぽくて軽い岩石(カコウ岩)が多い |
| 大洋 | 深さ4000m〜5000m | 海洋地殻 | 黒っぽくて重い岩石(玄武岩)が多い |
大陸はほとんど平らで、一部に山脈があります。日本人には見慣れない風景ですが、真っ平らな土地がどこまでも続く所の方が地球には多いのです。大陸の一部は海水をかぶって浅い海になっています。このようなところを大陸棚と言います。そこは人間の生活から言えば海ですが、地球の構造から言うと大陸の続きです。日本列島のような島弧(弧状列島)も大陸と同じ地殻でできています。日本列島(島弧)は島ですが、地殻の種類から言うと大陸の一部(大陸地殻)です。島弧は太平洋西縁に多く、海洋プレートの沈み込みによってできます。大陸と島弧の間に当たる海を縁海と呼び、海洋地殻でできています。
海洋(大洋)の底はほとんど平らで大洋底と呼ばれます。大洋底は陸から遠いために砂や泥などの砕屑物が届かず、海洋地殻をなす玄武岩の上にうっすらとプランクトンの遺骸が堆積しているだけです。所々に火山島や海山があります。日本列島のような島弧に沿って、大洋底が深い溝のようになっているところがあります。これを海溝と言います。図2には出ていませんが、大洋の中央部には延々と連なる海底火山山脈(海嶺)があります。
図2 大陸(島弧を含む)と大洋の地形比較
実習 ミニ地球儀を作る (海陸の分布)
深海の世界
光が差し込み、多くの生物がすみ、季節により水温が大きく変化するのは海面のごく近く、深さ100mくらいまでです。その下には暗黒の世界が広がっています。水は比熱が大きいため温まりにくく冷めにくい物質なので、陸よりもずっと温度変化が小さいのですが、特に水深1000m以下にある膨大な海水は場所や季節によらず水温1〜3℃以下と一定です。このような海水を深層水と言います。深層水は人間の目に触れないので目立ちませんが、地球表面を覆う第一の物質です。
図2
【*1】 月の海と陸
月も地球と同じように二種類(二段構え)の表面からできています。
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月の陸(高地) | 高い | 白っぽくて軽い岩石(地球のカコウ岩に似た岩石=斜長岩) |
| 月の海 | 低い | 黒っぽくて重い岩石(地球の玄武岩と同じ) |
月の海に水はありませんが、地球の海と同じように玄武岩からなる凹みです。地球をカラカラに乾燥させたら、きっと月と同じように白黒の模様が見えることでしょう。
FAQ.1 深い海の底に行くことはできますか?
大きな水圧をうけるため深海に潜るのは大変です。日本が誇る有人潜水調査船「しんかい6500」は人を乗せて深さ6500mまで潜ることができます。

作成2003年7月 更新2003年7月